3歳過ぎ~6歳のお子さまの歯磨きについて

このころには全ての乳歯は萌出して、乳歯のかみ合わせも完成します。乳前歯は萌出して時間が経過してカルシウム等が沈着し石灰化しており、むし歯に はなりにくくなっています。また、2歳から3歳時にむし歯になりやすかった奥歯のかみ合わせに関しては、かみ合わせの完成により咀嚼の際、食物の流れ等に よりプラークの沈着が減少しています。この時期のむし歯のリスクが高い箇所は奥歯の歯と歯との間です。この部分は、幼稚園や公的な歯科検診にてむし歯を見 落としがちであり、大きくなってから気づくことが多いようです。ですから、普段から注意しておく必要があります。

この箇所のプラークの除去には、糸ようじがかかせません。歯ブラシでは、歯と歯との間には届きません。むし歯になりやすい部位は歯と歯とが接触して いる箇所ですので、この部分の清掃には糸ようじが必要になるのです。上下左右の4番目と5番目の歯と歯との間、計4箇所のみでいいですので、時々糸ようじ を通してみてください。また、糸ようじを通した感覚(ざらつきがある、糸がほつれるなど)でむし歯があるなど触診が可能ですので、保護者の方でのむし歯の 有無の診査が可能となりますのでご参考にして下さい。

また、当院では患者さま本人および保護者の方の希望により、定期に奥歯の間のレントゲン撮影を行い縦断的な診断をし、疾患の有無、進行の度合いにより処置方法の決定の参考とさせて頂いております。

6歳のお子さまの歯磨きについて(むし歯の好発部位)