歯と歯との間のむし歯の診断にはレントゲン撮影が重要
奥歯の間のむし歯の診断にはレントゲンによる確認が重要
歯は出来るだけ削られたくないものですね。しかしながら、歯の中の層(象牙質)まで進んだむし歯は進行が早く、神経の炎症が起きることが多いです。 その予防として処置が必要となります。特に、3歳以降の乳歯では奥歯の間からむし歯が進行し大きくなるまで気づかない場合が多いです。このようなことを防 ぐためにも、定期的に奥歯のレントゲン検査を行い確認することが重要と思われます。
左の写真の左の奥歯は、一見むしはなさそうですが、実際は歯と歯から進行したむし歯があります。右の奥歯は左より進行し噛み合わせの面まで穴があいた状態です。 bitewing奥歯の間のむし歯の確認はレントゲン検査がかかせません。歯の表層(エナメル質)に限局するむし歯は、進行抑制剤塗布や糸ようじの使用により進行を防ぐことが出来ます。何より初期の状態で見つけることが大切です!
左の写真の奥歯の部分は、表層のむし歯に進行抑制剤を塗布した状態です。進行を抑制することは可能ですが、定期的に確認していくこと必要があります。
当院では、進行抑制剤を塗布した症例においては、通常6か月後にレントゲンにて確認を行います。
経過観察中のむし歯は進行していないか?
エナメル質に限局するむし歯は進行が遅く、適切な処置を施すことによるかなりの確率で進行をくいとめることはできます。内部まで進行した場合は、む し歯の進行を食い止めることは難しくなりますので、その場合は削って詰めるという、歯にとってはマイナスと考えられる処置を施さない限りは、進行をとめる ことは出来なくなります。そのようにしないためにも、むし歯の進行抑制の薬の塗布とともに、ホームケアとして糸ようじの習慣化が重要となります。