上にはパノラマ写真を示します。親知らずが存在し、これが歯の傾斜を引き起こし、噛み合わせ及び下アゴの位置のズレを引き起こす一因になっているため抜歯の必要があります。

上には、側面規格レントゲン写真を示します。噛み合わせの平面（緑および赤の線）がアゴの位置に影響しています。この症例ではこの平面が急すぎるた め、治療目標としてよりフラットにしてアゴを前方回転させ下顎を前方に移動させ、噛み合わせを正常にもっていく必要があります。

上には正面からの規格レントゲン写真を示します。下アゴは左側に偏移していることが示されています。この原因は噛み合わ せの平面が左右に差があることが推測されます。本症例では左側の噛み合わせの平面が右側に比較して急すぎることが考えられ、右側に比較して左側の噛み合わ せの平面をよりフラットにして下アゴを右側に偏移させる必要があります。。

上の図は、顎関節の動きの検査および結果です。この結果からも、左側の顎関節頭が後方に位置し下顎が左側に偏移していることが示されています。

上の写真はＭＥＡＷ装置です。歯それぞれにＬループを付与して、水平的調整はもちろんのこと、個々の歯の傾斜、垂直的に調整可能な装置です。

患者　山本誠二、白数歯科・矯正歯科　白数明義先生の施術による