初期むし歯って?

左の写真で、歯垢がどこについているのか分かりますか?赤染めをしてみます。
歯と歯ぐきとの境の部分に歯垢(プラーク)が付いたままになっています。

この写真でどこが異常か分かりますか? 汚れがついていた部分を見てください。穴はあいていませんが、歯が溶けて白くなっています。これがむし歯の始まりで、初期むし歯(C0)という状態です。

健康な歯の表面では、歯質が溶かされる脱灰とカルシウムやフッ素などの成分を吸収する再石灰化でバランスが保たれています。しかしながら、このバランスが崩れ脱灰が再石灰化に勝ることにより、むし歯は進行していきます(①や②)。逆に、フッ素塗布や規則的な生活を行うことなどにより再石灰化が勝ることとなり歯の表面が修復されます。

しかしながら、歯の表面に一度、穴があくと再石灰化によりそのむし歯の穴がふさがれることはありません。
ですから、歯の異常を初期むし歯の段階で気づき、管理することが大切です。お子さまの歯にはこのような白くなっている部分がないかチェックしてあげて下さい。