むし歯菌の母子伝播要
奥歯の間のむし歯の診断にはレントゲンによる確認が重要
生まれたばかりのお子さまのお口の中には、むし歯菌(ミュータンス菌)は全くいません。それでは、いつ、どこから、むし歯菌はお口の中に入ってきたのでしょ う?現在、小児歯科の分野ではこのことに関する研究が活発に行われており、DNAを使用しお子さまのむし歯菌とお母さんのむし歯菌が一致することが報告されております。
一般的に、むし歯菌は生まれてすぐよりお母さんなど近親者のお口からお子さまのお口へと入り込んでいますが、乳歯の萌出がほとんど認められないお口には定着することができないと言われております。4番目の第一乳臼歯が萌出する1歳6か月頃よりむし歯菌はお子さまのお口へ定着・増殖すると報告されております。
上記の調査は出産直後のお母さんのお口の状態とお子さまが2歳になられた時のお口の状態との関係を示したグラフです。お母さまのお口にむし歯があるお子さまは2歳時にむし歯を保有する可能性が高いことが示されております。 この結果より、妊娠・出産直後よりのお母さまのお口の健康維持は、お子さまのむし歯予防につながると思われます。まずは、お母さんのお口から!