むし歯進行抑制剤(サホライド)
むし歯進行抑制剤(サホライド)について
むし歯進行抑制剤をむし歯に塗布すると、硝酸銀による蛋白凝固、フッ化ナトリウムによる不溶性塩の生成することにより、歯牙の有機性進入路を閉鎖し、むし歯進行抑制と象牙質知覚過敏症の治療に大変有効であるとともに、低年齢児に対しては薬物をむし歯に塗布するだけで済みますので不快感を与えることが少なくすみます。しかしながら、乳歯のむし歯の色は左の写真に示すように薄茶色ですが、むし歯進行抑制剤を塗布することにより、むし歯の箇所だけ黒色に変化します。
用法は小綿球にてむし歯進行抑制剤を作用させて水にて洗口させ第一回目の処置とします。これを通常2~7日間隔で2~3回繰り返し、その後は定期健診毎に状態を観察します。
なお、フッ素溶液と反応し沈殿物を生じ効果を失うので、この薬剤とフッ素との併用はしない方がよろしいと思われます。