不正咬合の問題点

噛み合わせが口の中の病気の一因になっていることは確かなことです。特に、歯ぎしり・喰いしばりという行為が問題となります。しかしながら、歯ぎしりという行為はストレスの発散で行っていると多くの報告があり、人間の理性的な生活には必要かつ重要な行動と考えられています。しかしながら、このような 行動により、不適切な噛み合わせの箇所に問題が起きてくるわけです。

上の写真には、本症例での歯ぎしり時の問題から誘発していると考えられる問題点を模型を使用して示しています。歯の咬耗、歯ぐきの退縮による歯根の露出、さし歯の先端の破折などは歯ぎしり時での噛み合わせの不調和から引き起こされていることが示されています。

上記のように、噛み合わせが影響して様々な問題が口の中に起きます。矯正治療とは、一般的に審美的なことのみ処置することが多いですが、将来の健康な生活のための予防処置と考え、噛み合わせに対する対応を考えなければなりません。