むし歯・歯周病はプラークの存在が一つの因子とされる病気です。最近の報告では、プラークの付着に関与するものとして歯の表面に付着した「細菌バイオフィルム」であるとする論文が多くなっています。
細菌バイオフィルムとは「多種多様の細菌が複雑に絡み合ってきわめて安定した集落を作り、一種の共棲状態にあるような状態」を言います。このフィルムは細菌が分泌する多糖体に守られ強力に付着するため、歯ブラシではなかなか取り除くことができません。また、歯の表面はタンパク性の皮膜により覆われており、この皮膜に細菌バイオフィルムが形成されると言われています。

PMTCとは、このバイオフィルムそして歯への付着のもととなる歯の表面の膜を、機械的に除去する手段であり、お口の健康を維持・予防するために最も基礎的かつ効果的な方法と考えられています。

PMTCは、歯科医や歯科衛生士などがpmtc3行うお口の清掃の専門的な方法です。これにより、歯磨きなどでは取れにくい悪い細菌を徹底的にこする落とすとともに、歯の表面に細菌バイオフィルムなど汚れがつきにくいようにする予防的処置です。