咬合誘導:小児期の矯正治療

混合歯列期における咬合誘導で重要なことは、生体の適応能力をうまく引き出しその個体の持っている条件下で機能を獲得す る手助けをすることにあると言える。そのために、成長発達の概念より、混合歯列期における治療では垂直的高径と咬合平面のコントロールが必要とされる。当 院では、混合歯列期に咬合高径および咬合平面に問題を有する患児に対し、この概念に基づき作製したオーバーレイの冠および垂直的コントロール可能な装置に よる積極的に咬合高径および咬合平面をコントロールし、早期に不正咬合の解消を行い、成長発達の誘導を行っている。症例を通じて本咬合誘導法を紹介する。 (日本小児歯科学会発表資料)。

ClassⅡ混合歯列期症例(出っ歯)