断乳とむし歯

2歳以下のむし歯の原因の中で最もリスクファクターとなる因子に哺乳ビンの長期使用があげられます。左の写真に示すように、上の前歯が溶けてなくな るむし歯は一般的に哺乳ビンむし歯と言われ、哺乳ビンの長期使用が原因です。我々の調査によると、1歳6か月時以降に使用している場合に上記のようなむし 歯になる可能性が高くなります。

哺乳ビンの使用が長くなると、寝る前に哺乳ビンをくわえて寝る習慣となるようです。哺乳ビンをくわえて寝る場合は、上唇と 歯との間に内容物(ジュースなど)をたくわえてしまい、むし歯の発生につながります。もし、1歳6か月をこえて使用しておられるのでしたら、内容物をお茶 などに、どうしてもミルクなど嗜好されるのでしたら、内容物を水で薄めるなどして、止めていくよう努力してみて下さい。1歳6か月までに哺乳ビンがやめれ るのでした、2歳までのむし歯のリスクが著しく減少すると思います。